スキャンしたものなので見辛いのは承知ですが、入試問題紹介の意味合いが強いので、あえてそのまま掲載します。
2019年の啓明学院より、グラフ問題です。
中学入試ではあまりなじみがないですが、実はこの学校では毎年出題されます。(ただしA日程のみ)
最後の大問で出題されます。
啓明学院は僕も得意としている学校の一つで、何人も合格させています。
そして、学校としても評価しています。
最初に見たときは面食らう受験生が多いのですが、対策をすれば得点源になります。
グラフ問題を制さずして啓明学院の合格はない、と言っても良いと思います。
さて、以下解説です。
・・・と言いたいところですが実はこのままでは(1)から解けません。
というのも、啓明学院では算数の問題に次のような文章が書かれてあるんです。
毎年どこかの国に焦点を当てた文章なのですが、2019年はスペインでした。
文中にスペインのオリーブ生産量が4560千トンであると書かれています。
つまり、ここを読まないといけないわけです。
(文中に必要な情報がある年度と、そうでない年度があります)
さて、気を取り直して解説です。
【解説】
(1) 世界の生産量の30%であるスペインのオリーブ生産量が4560千トンであるから、世界の生産量は
4560÷0.3 = 15200千トン 注: もちろん単位を変えて、1520万トンと答えてもOK。
(2) ヨーロッパの生産量は、世界で58%。
スペインの生産量は、世界の30%。
ともに「もとにする量」が「世界」なので、そのまま比べることができる。
よって、30÷58×100 ≒ 51.7%
啓明のグラフ問題は数パターンありますが、2019年度は最も解きやすいものの一つでしょう。
指導時に、最初に取り上げたい問題です。
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